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Myy's Life

観た・行った・読んだものなどの備忘録。

『I am Sam』

 

I am Sam アイ・アム・サム [DVD]

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知的障害をもった父親サムが、養育能力がないとみなされて娘ルーシーから引き離されるものの、さまざまな人の協力を得ながら再び娘を取り戻そうと奮闘するというお話。

とてもとても良かったです。特に一番ラスト、ルーシーのサッカーの試合にみんなが応援に来るシーン、ルーシーを支える「社会的な」親が複数人いることで、この幸せが実現しているんだなとしみじみ感じられました。生物学的な親は一組しかいなくても(さいきんはそれすらも揺らいでいるわけだけど)、社会的な親は何人も存在しうるわけで、そうしたあり方が認められてこそ本当の子育ての社会化がなされるといえるのでしょう。もちろん、そうなった場合に誰がもっともその子に責任を負うのかという問題はあるけれど。

あと、親から引き離される理由が虐待などの場合はぜんぜん変わってきてしまうのかもしれない。里親の元にルーシーが行った時、サムはたびたび会いに行って、ついには近所に引っ越してきてしまうわけだけど、これを素直に美談としてしまっていいかは少しひっかかりました。おそらくサムのように子どもから絶大な信頼を得ながらも引き離されるケースというのは例外的で、多くは虐待やネグレクトなど、子どもに親が害を与えてしまうケースなのだと思います。そうしたとき、その実親も社会的な親として今後関わることを認めるのかどうかという線引きは非常に難しい。虐待といったところまで追い詰められた親もある意味周りの支援に飢えている場合も多く、その意味ではサムと共通の状況だといえるから。

画一的な線引きを行うのではなく、多くの人が親として関わりながら、その子にとっていちばんいい状態が何なのかを見極めていく以外にないのだろうなあ。

なにはともあれ、ルーシー役のダコタ・ファニングがすごすぎて。あの年齢であれだけかわいくて、 なおかつ賢さとアンニュイさを醸し出せるってなんなんだ。