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Myy's Life

観た・行った・読んだものなどの備忘録。

すみだ北斎美術館

ミュージアム

hokusai-museum.jp

 

2016年11月に開館したばかりのきれいな美術館。小さいながらも盛り沢山な展示の美術館で、タブレットなどを活用した解説パネルが充実していました。ただ、ラスコー展でも感じたんだけど、こうしたタブレット系の解説って、操作してる本人しか見えないんですよね。そこそこ混雑している美術館だと、ゆっくり順番待ちをしなければ解説が一切読めないということにもなりかねず。もちろん、実際に自分で操作すると同時にいろんな解説が読めたりして楽しいんだけども。塩梅が難しいと思いました。

さて、葛飾北斎ですが、90年の生涯のうちなんと93回も引っ越しをしたとのこと。そのうちのほとんどは墨田区に住んでいたとのことで、こうした美術館が墨田区に設けられることとなったそうです。引っ越しといっても、この時代の人はろくろく家具も持っていなかったわけで、ひょいっと気軽に引っ越せたのでしょうね。ミニマリストからすると憧れの存在ではないでしょうか。ちょっと違うか。

展示されていたのは、「神奈川沖浪裏」などの超超有名作品から、若い頃の習作、晩年の肉筆画までと幅広く、「浮世絵の北斎」というイメージを覆されました。特に肉筆画のうち、「貴人と官女図」という作品は、源氏物語の一場面のような優美な場面を描いているのですが、とにかくその緻密さにびっくり。これを描いたのが北斎80歳のときとのことで、さらにびっくり。本当に生涯を絵に捧げた人だったのだということが感じられました。

あと、焼失してしまった北斎の絵を復元しようとするプロジェクトもすごかった。白黒写真から色を特定していく、ということが可能なんですね。驚きでした。