Myy's Life

観た・行った・読んだものなどの備忘録。

大阪弾丸旅行

お久しぶりです。
先日、関西に弾丸旅行に行ってきました。
もっとも大きな目的は、真田丸ゆかりの地めぐり!
ただいま、流行りに乗って大河ドラマにはまっておりまして。。

大阪に到着して、まず向かったのは大阪城

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戦国時代最後の大舞台となったこの城ですが、現在の城はほとんどすべて江戸時代に徳川によって築かれたものだそう。もともとの秀吉時代の城は、大阪の陣で焼け落ちてしまい、残っていた堀などもきっちりと埋められ、今は地中に眠っているとのことです。

とにかく、すべてのスケールが大きい!巨石だらけ。いったいどうやって運んできたのやら。一番大きいものは、130トンもあるそうです。

お城の中では、「真田幸村の生涯を彩った人たち」なる特別展が開催されていました。その名の通り、大河ドラマでおなじみの武将たちの書状や武具などがずらり!真田幸村の甲冑もありました。

大阪冬の陣・夏の陣の様子を描いた屏風も見事でした。特に夏の陣のほうは、戦っている人々だけでなく、戦乱に巻き込まれて逃げ惑う庶民の姿もみっちりと書き込まれていて、圧巻でした。大阪という大都会の真ん中で、全国の武将が集まって大戦争をするわけだから、それはそれは市井の人々も大きな被害を受けたことでしょう。武将が主人公のドラマを見るだけではなかなか想像力が働かない部分ですが、改めて戦国の世の混乱を感じることができました。

展望台まで行きますと、眼下に見ゆるは天下人の景色!

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今はビルだらけですが、当時はどんな風景だったんでしょうねえ。

そんなこんなで大阪城を満喫し、続いて真田丸があった場所にも行ってみました。

行ったのは、玉造駅にある「三光神社」。真田丸候補地のひとつで、幸村の銅像がありました。大阪城から通じていると言われている抜け穴も。残念ながら暗くて写真はとれませんでしたが・・・

次に、もうひとつの真田丸候補地である餌差町にまで行ってみました。ここは、もっとも真田丸の跡地である可能性が高いそう。ここにある学校のグラウンド脇には真田丸顕彰碑があり、学校の壁画?も真田丸ともりだくさんでした。

 

翌日は奈良に行ったのですが、その話はまたおいおい書きます。

関西好きだなあ〜。

 

ゴッホとゴーギャン展@東京都美術館

秋晴れの土曜日、上野公園まで行ってきました。目的は、こちら。

www.g-g2016.com

 

ゴッホゴーギャンが共同生活をしていたことは大変有名ですよね。そして、その生活がわずか2ヶ月で破綻してしまったことも。

この展覧会では、その時期の作品を中心に、ふたりの初期から晩年までの作品がまんべんなく展示されていました。こうしてじっくり変遷を見たのは初めてで、とても興味深かったです。

特におもしろかったのは、ゴッホの絵の変わりよう。どうしても「ひまわり」や「種まく人」などなど、厚塗り極彩色!のイメージが強いゴッホですが、絵を描き始めた当初はミレーらバルビゾン派の影響を強く受け、落ち着いた重厚な雰囲気の絵が中心だったのです。その後、パリに出て印象派の画家たちと交流を持つようになると、とたんに明るいパステル調の画面になっていきます。今回のポスターにも使われている自画像はまさにこの時期のもので、筆づかいも色合いもそれまでのものとは全く異なっています。

次のターニングポイントは、モンティセリという画家との出会い。彼の絵は絵の具を何度も塗り重ねた厚塗りが特徴で、ゴッホはこれを絶賛したそうです。モンティセリの絵も展示されていたのですが、その厚塗り感と茶色を基調とした独特の色づかいから、絵画というよりもまるで立体感のある壁画のような、なんともいえない重厚感が魅力的でした。ゴッホはこの絵に影響され、厚塗りの技法を取り入れていったとされています。

そして、アルルに移ったゴッホは全盛期を迎えます。ひまわり、日没の種まく人、ローヌ川の星月夜などなど、代表作ばかりです(残念ながら今回は展示されていませんでしたが)。この時期には、厚塗り技法に、独自の青・オレンジ・黄色の色調を組み合わせ、これぞゴッホ!といった作品が次々と生み出されていきます。この時期の作品がもつエネルギーは、本当に強烈で、もしもこれが部屋にあったりしたらそのうちめまいが起きてしまうだろうなという気がします。それだけすばらしいということなのですが。

ゴッホがこうした境地に至るまでには、さまざまな画家たちの個性を柔軟に吸収し、自分のものにしてきたプロセスがあったのだということが、非常によくわかる展覧会となっていました。

もちろん、ゴーギャンの絵もすばらしかったです。特にタヒチに行ってからの作品は、観ているこちらまで南国にいざなわれるような空気感でした。一方で、聖書の場面なども取り入れており、なんというか、オリエンタリズムというか「西洋から見た未開文明」を理想化しすぎているのではないかという印象も受けました。もちろん本人は本当に理想郷だと感じていたのでしょうし、それが悪いというわけではまったくないのですが。。

一番最後には、ゴーギャンが晩年に描いたひまわりが展示されていました。二度と再会が叶わなかった友人に対する複雑な思いが感じられるような、少ししおれたひまわり。なんともドラマチックなふたりの画家の人生に、思いを馳せた展覧会でした。

帰りにはすっかり日も落ちていて、スカイツリーと並んだ大きな満月が見えて、とっても美しかったです。いい休日でした。

五島美術館

秋の優品展なるものが開催されているとのことで、初めて行ってまいりました、五島美術館。これまでも「源氏物語絵巻」がある美術館ということは知っていたけど、上野毛というなかなかに中途半端な場所にあるため行く機会がなく。(上野毛が中途半端などと言ったらとんでもない目にあいそうなことが今回の訪問でわかったわけですが)

www.gotoh-museum.or.jp

 

今回行ってみようと思ったのは、ぐるっとパスの存在を知ったこともあります。2000円で2ヶ月間ちょっとマイナーな美術館の入場料が無料になるという、個人的にはなぜ今まで知らなかったのかというほどありがたいサービスです。メジャーなところは100円割引程度なのであんまり意味ないかな、という感じだけど、たとえば五島美術館なら普通に行けば入館料で1000円するわけなので、これが無料というのはなんともありがたい。

というわけで、大井町線に乗って上野毛まで行ってまいりました。まず驚いたのは、美術館までの道のり。見たこともないようなお屋敷がずらっと続いておりました。なんだこの家、でかっ!と思ったら隣の家はその2倍くらいある、というなんともおそろしい街…あとで調べたところ、この地域は早くに開発が進んだため、昔ながらのお屋敷街が残っているとのことでした。

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というわけで、お屋敷たちにおそれおののきながら美術館に到着。これまた広大な敷地。でもこのときのわたしはまだ知らなかったのです、まさかこの裏に庭園という名の異空間が広がっているとは…

この五島美術館とは、東急の創始者である五島さんの古美術コレクションを公開しているところです。今回の目玉は、「紫式部日記絵巻」。色彩がとってもカラフルで、描かれた当時はさぞ華やかだったのだろうなと思いました。昔の寺社とかもそれこそ赤で塗りたくってるわけで、日本人の「わびさび」はごく一部の時代の価値観だよなあとよく思います。とはいえ、水墨画とかもやっぱりすばらしいわけで、両方受け入れられる文化ってのはよくいえば柔軟というかなんというか。いいものはいい!という考え方は好きです。

水墨画といえば、展示されていた菱田春草水墨画がとってもおもしろかった。輪郭がなくて、ほわほわとしていて、ごつごつしているだけが水墨画じゃないんだぜ!という主張が伝わってきました。

もうひとつの展示室は、焼き物メインでした。入り口に古伊万里と古九谷が並んでいたのですが、何度見てもこの二つがどちらも伊万里ルーツだとはにわかに信じがたい。まったくもって美意識が違うと思うのですが。古九谷が伊万里ルーツという説は最近知ったのですが、ふしぎです…。全然別の流派があったんだろうな。李参平だけじゃなかったんだよなあ、あの頃連れてこられた陶工たちは。このへん、いつかちゃんと調べたいと思います。。

さて、いよいよ庭園に向かいます。普通の日本庭園だろうと思って気軽に向かったのですが、入り口の地図に「基本的に崖です」と書いてあって、???となりました。進んでみてびっくり。庭園とは確かに名ばかり、崖の斜面に森が広がっていたのです!

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この写真だとわかりづらいのですが、かなりの急斜面でした。

おそるおそる階段を降りて行ってみると、いたるところに仏像やらいろいろな置物が。すれちがう人もなく、これは無事に帰ってこられるのか…と感じてしまうほどの異世界ぶりでした。崖を降りたところにあった赤門をくぐるときは、まるで千と千尋の神隠しの気分。残念ながら(?)門をくぐっても元の世界でしたけどね。

ぐるっと一周して平らなところに戻ってきたら、猫が鎮座しておられました。こんなところを遊び場にしている猫様とはいったいどんな猫なのだ、と思いながらもつい写真をぱちり。愛想はよくなかったです。猫様。

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そうそう、庭園内にはなんと古墳までありました。むか〜しから住みよい場所だったんでしょうね。

 

すっかり庭園メインの感想になってしまいましたが、優品たちももちろんすばらしい美術館でした。今度はぜひ源氏物語絵巻を観てみたいものです。