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Myy's Life

観た・行った・読んだものなどの備忘録。

五島美術館

秋の優品展なるものが開催されているとのことで、初めて行ってまいりました、五島美術館。これまでも「源氏物語絵巻」がある美術館ということは知っていたけど、上野毛というなかなかに中途半端な場所にあるため行く機会がなく。(上野毛が中途半端などと言ったらとんでもない目にあいそうなことが今回の訪問でわかったわけですが)

www.gotoh-museum.or.jp

 

今回行ってみようと思ったのは、ぐるっとパスの存在を知ったこともあります。2000円で2ヶ月間ちょっとマイナーな美術館の入場料が無料になるという、個人的にはなぜ今まで知らなかったのかというほどありがたいサービスです。メジャーなところは100円割引程度なのであんまり意味ないかな、という感じだけど、たとえば五島美術館なら普通に行けば入館料で1000円するわけなので、これが無料というのはなんともありがたい。

というわけで、大井町線に乗って上野毛まで行ってまいりました。まず驚いたのは、美術館までの道のり。見たこともないようなお屋敷がずらっと続いておりました。なんだこの家、でかっ!と思ったら隣の家はその2倍くらいある、というなんともおそろしい街…あとで調べたところ、この地域は早くに開発が進んだため、昔ながらのお屋敷街が残っているとのことでした。

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というわけで、お屋敷たちにおそれおののきながら美術館に到着。これまた広大な敷地。でもこのときのわたしはまだ知らなかったのです、まさかこの裏に庭園という名の異空間が広がっているとは…

この五島美術館とは、東急の創始者である五島さんの古美術コレクションを公開しているところです。今回の目玉は、「紫式部日記絵巻」。色彩がとってもカラフルで、描かれた当時はさぞ華やかだったのだろうなと思いました。昔の寺社とかもそれこそ赤で塗りたくってるわけで、日本人の「わびさび」はごく一部の時代の価値観だよなあとよく思います。とはいえ、水墨画とかもやっぱりすばらしいわけで、両方受け入れられる文化ってのはよくいえば柔軟というかなんというか。いいものはいい!という考え方は好きです。

水墨画といえば、展示されていた菱田春草水墨画がとってもおもしろかった。輪郭がなくて、ほわほわとしていて、ごつごつしているだけが水墨画じゃないんだぜ!という主張が伝わってきました。

もうひとつの展示室は、焼き物メインでした。入り口に古伊万里と古九谷が並んでいたのですが、何度見てもこの二つがどちらも伊万里ルーツだとはにわかに信じがたい。まったくもって美意識が違うと思うのですが。古九谷が伊万里ルーツという説は最近知ったのですが、ふしぎです…。全然別の流派があったんだろうな。李参平だけじゃなかったんだよなあ、あの頃連れてこられた陶工たちは。このへん、いつかちゃんと調べたいと思います。。

さて、いよいよ庭園に向かいます。普通の日本庭園だろうと思って気軽に向かったのですが、入り口の地図に「基本的に崖です」と書いてあって、???となりました。進んでみてびっくり。庭園とは確かに名ばかり、崖の斜面に森が広がっていたのです!

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この写真だとわかりづらいのですが、かなりの急斜面でした。

おそるおそる階段を降りて行ってみると、いたるところに仏像やらいろいろな置物が。すれちがう人もなく、これは無事に帰ってこられるのか…と感じてしまうほどの異世界ぶりでした。崖を降りたところにあった赤門をくぐるときは、まるで千と千尋の神隠しの気分。残念ながら(?)門をくぐっても元の世界でしたけどね。

ぐるっと一周して平らなところに戻ってきたら、猫が鎮座しておられました。こんなところを遊び場にしている猫様とはいったいどんな猫なのだ、と思いながらもつい写真をぱちり。愛想はよくなかったです。猫様。

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そうそう、庭園内にはなんと古墳までありました。むか〜しから住みよい場所だったんでしょうね。

 

すっかり庭園メインの感想になってしまいましたが、優品たちももちろんすばらしい美術館でした。今度はぜひ源氏物語絵巻を観てみたいものです。